アラキ工務店茶室の事例（竹クラス）〜完成写真

アラキ工務店の茶室完成写真（竹クラス）

	母屋付茶室。 屋根際の高い位置にに扁額を掛け、創立者の思いを伝えている。 床の間。床柱、床框、落掛、畳床をもつ、『本床』である。 柱は北山杉。框は杉の面皮付。畳縁は紋縁。 勝手の間。 茶事をスムーズに進めるための仮置棚がみえる。 仕付け水屋棚。 道具を置くための数段の棚や、茶碗などを洗うための流しが見える。 掛込天井。 竹垂木の間に掛蔓竹を込め、二本づつ並べた小舞を上に乗せる。これらの化粧材で野地板を支えている。 腰掛。 曲がった百日紅を利用し、床面には竹を詰張している。体が触れる部分は、腰板杉張とする。 沓脱石。 室内の床と外部の土間に段差が大きい場合、この石を利用して出入りする。 躙口。 客専用の出入り口。赤ん坊のハイハイの要領で入室する事になる。人間として無防備な姿勢になることで、敬虔な気持ちで茶事を楽しむ。 中門。 四つ目垣と枝折戸がみえる。この位置で亭主の迎え付けを受け、挨拶を交わす。 中鉢蹲踞。 手水鉢を中心に、左から手燭石、前石、湯桶石を配置。湧き出す水を身を屈めてすくい、心を癒すという考え方から生まれている。 露地。 客は飛石を踏みながら茶室に向かう。この飛石は、露地に設けられる道であり、客の歩みを規制することで、精神統一を図っている。 履き出し窓と連子窓。 紙張障子は閉めていても光を茶室に取り入れることができる。 連子窓と突上雨戸。   茶室から庭をみる。 照明器具がなくても、室内が明るい。 小舞けらば。小舞竹、掛蔓竹、垂木の上に杉皮を乗せ、軒桁丸太で支えている。
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